ゴッホ全油彩画(2巻組) [日本語版]ベネディクト・タッシェン出版1994年発行

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ゴッホ全油彩画(2巻組) 日本語版

ベネディクト・タッシェン出版
1994年発行
インゴF・ヴァルター/ライナー・メッツガー
25.5×33.5cm 厚さ8.7cm 重さ5.6kg

このゴッホ全油彩画集第1巻には376点のカラーと102点の白黒の図版を収録、伝道師時代に鉱山労働者達を描いた初期のデッサンから、生まれ故郷の労働者や農民の苦渋に満ちた生活に自ら身を置いて描いた暗い調の油絵、そして明るく透明な色を基調にしたパリ時代の作品まで、ゴッホの画家としての軌跡を克明に追う。
19世紀末のパリでは、点描法、ジャポニスム、印象派など、様々な芸術上の主張が交錯していた。あふれんばかりの印象を受け、その影響の下、ゴッホは異なる手法を用いて試行錯誤する。
1888年2月にはアルルに向けて出発し、南仏の光と色に触発されたゴッホは、そこで自分独特のスタイルを見いだすことになる。

ゴッホ全油彩画集第2巻では快活に始まったアルルでの生活(1888年2月)から、オーヴェール・シュル・オワーズでの悲劇的な最後まで(1890年
7月)の作品を381点のカラーと105点の白黒の図版で紹介。アルルと「黄色い家」はそれまでゴッホの人生に欠落していたもの全てを約束するかのように見えた。安心と独立、暖かさと光…・・。
風景画や肖像画、静物画では極端までに鮮やかなを使い、遠近法と物の輪郭を異化することで、主観的な感覚世界が表現されている。ゴッホにとって重要だったのは、現実を写真のように忠実に置き換えることではなく、それをいかに受け止め、理解するかということであった。
1889年には健康状態が著しく悪化、ゴッホは自らすすんでサン・ポール・ド・モゾールの療養院に入院する。この土地はゴッホにとって自己を映し出す鏡でもあった。「寂しさとたとえようもない孤独」がその絵に刻み込まれている。一生を通じてついて回った敗残者としての意識が、絵画を突破口として表に吹き出したのだ。しかし、それも1890年のゴッホの自殺によって終結することとなる。

[状態]表紙カバー、函に経年感はありますが、本文や絵写真はきれいに保存されています。

#ゴッホ#全油彩画#ゴッホ2巻組#日本語版

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